先日、トヨタ、ランドクルーザープラドのディーゼル車とガソリン車の比較してみました!
そのときリセールを考慮することもクルマ選びには重要という話をしました!
クルマを資産として考えるならリセールの事を意識しなければいけません!
ではリセールを高くするにはどうしたらいいのかを自動車業界にいた私が真剣に考えてまとめてみようということで今回のネタにしました!
プラドのリセールをメインで考えてみましたが他のクルマにも当てはまることなのでなにかのお役に立てれば幸いです!
リセールとは
リセールの説明なんかは不要だと思いますが念のため書いておきます!
自分の買ったクルマを売るときの価格ということですね!
買取、下取りもですがそのときの車両価値をもとに計算されるものです!
ですから車両価値をいかに落とさないようにするかを考えることがリセールを高くするということになるわけですね!
今のクルマの売却価格が次のクルマを検討する上で重要な予算になるので車両購入時からリセールを気にする方は非常に多いと思います!
クルマ選び
リセールを考える上でもっとも重要なのはオプションやグレードなんかではなく選ぶクルマです!
こんなそもそも論を言ってしまっては意味が無いのですが友人、知人から相談されるときにリセールが弱いクルマで売却時に何十万も相場よりプラスにしたいとリセールについて相談されることが多いので一応書いておきます!
10年後でも需要が高いクルマと低いクルマではリセール価格は天と地ほどの差があります。
新車時に同じ400万でも10年後に100万円で買い取ってもらえる車と1000円になってしまう車があるのは事実です。
1000円になってしまう車が人気グレードや人気オプションが付いているからといって30万や50万になることはありません。(ちなみにスポーツカーのターボの有無とかは例外です。このように一部のクルマではグレードや装備により相場よりも高額買取になる場合なんかもありますがレアケースなので今回は考えません。)
だからこそ最初に10年後に100万円になる可能性のあるクルマを選ぶ必要があります!
リセールを高くする一番簡単な方法はリセールバリューの良いクルマを選ぶことです。それが基本になるのです!
そういった意味ではランクルやプラドなんかはリセールではかなり強いクルマですね。
現行モデルではハイラックスなんかもいずれは日本撤退になると思うのでリセールバリューは相当期待できると思っています!
あとはSUVやアルファードなどの高級ミニバンもリセールに強いクルマです。
ただしこれは10年という長いスパンでの話をしました。5年以内であればどんなクルマでも値段がつくので短い期間でクルマを乗り換えることを考えているならどんなクルマでもリセールを考えて購入するのは大切です。
でもやっぱり10年経っても高い値段がつくクルマは5年後も当然高い値段がつくので考え方は10年後でも100万で売れるクルマという考えは基本として持っておくことをおすすめしたいです。
しかしそんなことを言ったら自分の好きなクルマは買えません!
自動車業界にいた私としてはそんなことを気にせずに自分の好きなクルマを乗ってもらいたいです!
こんなこと書いといてなんですが。
いまこの記事を読んでくださっている方で一般的にリセールが弱いと言われているクルマを検討されていてそのクルマに長く乗ることを考えているならリセールを気にせずに自分の好きなオプション、グレードを購入してください!
それの方がきっと後悔することが少ないと思います!
そもそもそういった選び方をする方はこの記事にはたどり着かないですかね!
リセールを高くする方法
前置きが長くてなりましたがリセールを高くする方法を考えてみたいと思います!
上でも記入しましたが
リセールが高い=車両価値が高い=車両価値が落ちにくい
ということになります。
よってリセールを高くする方法とは車両価値の下落スピードを遅くする方法ということになります!
それをふまえて考えてみましょう!
まずは車両購入時に将来の車両価値の下落幅が少なくなるような選択を考えましょう!
グレード
昨今はクルマを購入するにあたりグレード選びがあると思います!
グレードの多いクルマだと7、8グレードありさらにエンジン種類なんかもあったりで20グレードから選ぶなんてクルマも存在するのでグレード選び次第でリセールの良し悪しが決まってしまうなんてこともあります!
リセールから考えるグレード選びは最上位モデルと最下位モデルは選ばないということになります。
理由としては最上位モデルは中古市場に出回るときに高い値段のままでは簡単に売れないため購入時にあった価格差をそのまま反映して査定額に上乗せされることはほぼありません!
購入時と売却時の価格差が最も大きくなり結果的に損をしていることなります。
購入時に下位グレードよりも100万円以上の価格差がある最上位グレードを買ったのに買取時の価格差が30万円にもならなかったなんてことはよくあることです!
これは車両価値の下落幅で考えるとかなり大きいですね!
続いては最下位グレードを購入してはならない理由です。
これは単純に中古市場では最下位グレードは人気がないからです!
人気がない=需要が低い=車両価値も低い
ということです!
最上位グレードでの話のように中古市場に出回れば金額によるグレード格差は小さくなります!
中古を購入しようと考えている人が下位グレードから少し金銭的に頑張れば最上位グレードにまで手が届くってなったら少し節約でもして中間グレードや最上位グレードを頑張って購入しようってなりますよね!
実際に私も中古車を購入するときには最上位グレードを狙ってました!
ですから最下位グレードの車両価値の下落スピードは他のグレードよりも早いです!
よってグレード選びは中間グレードを選んでおくのが下落スピードが平均的であり最も無難で最適な選択ということになります!
エンジン種類
エンジン種類に関しては一昔前まではハイブリッド車はハイブリッドバッテリーやモーター系統の故障が高額になることから中古市場で人気がないなんて時代もありましたが今はほとんどありません!
ハイブリッド車用の中古保証を付けていることもあったりしますし。
ガソリン車とハイブリッド車のどちらを選んでも問題ないと考えます。
ガソリン車のターボ付きを選べる場合はターボ車が1番価値が下がりづらいです。
ここ最近は新車でターボ車を購入する人が少ないので中古市場への供給量が少なく希少性から値段が下がりづらい傾向にあるようです!
リセールだけで考えるとターボ付きはいいんですよね!
実際に現行ハリアーのターボ車は高額買取になってました!
しかしターボは維持費の面ではデメリットもありますが。
外装色&内装色
つぎは色について考えてみましょう!
外装色はみなさんご存知の通りブラック系かホワイト系以外は車両価値が下がると考えてもらって大丈夫です!
シルバーも価値が下がりづらいと言われていますが白黒ほどではありません!
よってリセールから考えた場合、外装色は白黒以外は考えられません!
インプレッサの青やエクストレイルの赤など価値が下がりづらい人気のイメージカラーもありますがごく稀なケースなので考えない方がいいと思われます。
内装色についてはベージュ系、ブラック系、限定色などありますが特に大きく車両価値には影響してこないので奇抜な色でなければ問題ないです!
奇抜な色が限定色で選択できるときに高級車なんかの場合はプラスに働くこともありますがなかなか難しい判断になるので無難な色の方がいいかもしれません。
ざっとここまではリセールの基本価格になる車両価値について考えてみました!
ここからはプラス査定になる要素を考えていこうと思います!
プラス査定
なんとなくチャートの写真にしてみました。笑
プラス査定とはリセールの基本価格に上乗せされる金額ということです。
このプラス査定の考え方が自動車業界にいた私は世間一般とは違うのでここをよく読んでいただきたいです!
プラス査定になる要素をネット等で調べるとすぐにプラス査定を引き出すための三種の神器が登場します!
それはメーカーオプションナビ、サンルーフ、革シートです。
これがついていなければリセールは期待できないなんて平気で書いてあります。
たしかにそれは間違いではないです!
この三種の神器は確実にプラス査定になります!
ですが私は必ずしもこれらのものをつける必要はないと考えています!
実際、私が購入したプラドにはメーカーオプションナビとサンルーフは選んでいません!
確実にプラス査定になるのになぜ付けていないのかそれを説明していきたいと思います!
まずはメーカーオプションナビですがこれは査定するときにプラス10万円くらいまでつくことが一般的によくあります。ディーラーオプションナビと社外ナビに関してはプラス査定0円なのでこれは大きいと感じますね!
でもよく考えてみてください!
新車購入時にメーカーオプションナビを取り付ける際にかかる費用は買取価格が10万円プラスになったからといって取り戻せる額ですか!?
残念ながらまず取り戻せません。
メーカオプションナビを取り付けるにはディーラーオプションナビや社外ナビと比べてしまったら10〜40万円近く高い額が購入時に必要になります。
ということは10万円プラスになったからと喜んでいても結果的に損をしていることになります!
ではサンルーフはどうでしょう?
だいたいサンルーフは新車購入時のメーカーオプションでプラス10万円でつけられることが多いですね!
ではプラス査定はどうなるのでしょうか。
サンルーフのプラス査定はだいたい5〜10万円です。
ランクルやプラド、ハリアー、エクストレイルなどのアウトドアに人気のクルマなんかは人気オプションなんでほぼプラス査定10万円になりますね!
取り付けたときにかかる費用がまるまる売るときに返ってくるのだから損をせずにつけられることになります!
リセールのみの観点から考えると➕➖ゼロでつけられるのだからメリットしかないと考えることもできます!
しかし単純にそう考えるのは危険です!
本当に損がないかは難しいところなんです!
サンルーフを取り付けると車重アップによる燃費の悪化やエアコン効率の低下、さらに長く乗ればサンルーフの故障、雨漏れなどいろいろなマイナス要素があることを忘れてはいけません。
そして私がサンルーフをつけないもっとも大きな理由があります!
それは使わないのです!!
最初は面白がってなんかかっこいいし開けるんですよ。
でも春は花粉が、夏は暑い、秋はまぁ開けてもいいかな、冬は寒いって感じで本当に使わないんですよ!
サンルーフのある車にも何台か乗りましたが本当に最初だけでした。笑
リセールのためにつけてるって言ってもプラマイ0円だし。
いままで散々サンルーフ系の悲惨な故障、雨漏れを見てきたから怖いってのもあります。
よって私は金額面だけでは測れないものがあると考えていてサンルーフは取り付けません!
よくネットでサンルーフがあると買取価格が20〜30万円は上がり儲かるから付けない選択はないなんて書いてありますがそれはほぼありません!!
たしかにサンルーフが付いてるから20万プラス査定にしときましたなんて言われることがよくあります!
しかしこれは大抵の場合は基本価値を少し下げて計算してサンルーフで大きく上乗せしているように見せて他社よりもオプションによるプラス査定をしっかり付けてますよっていうアピールです。
本当に海外需要なんかで20万プラスになることもありますが稀です。
そういった見積もりを提示された場合、買取値段交渉後の総額ではたいして他社の査定と変わらないことがほとんどなので注意です!
こんな感じでボロクソに書きましたがサンルーフは開けなくても天井から光が入ってくるのは開放感が違うし、気持ちがいい季節に開けたらいい風が入ってきて気持ちがよかったりでプライスレスな部分もあるんですけどね!
タバコの煙を逃がすことができたりしますし!
子供も喜んだりメリットはいろいろあるんですよ!
だからサンルーフは最終的には付けても付けなくてもどっちでもって感じになりますかね!
でも屋外保管で長くクルマに乗ることを考えているなら絶対におすすめしません!
サンルーフのトラブルは雨漏れに直結するので本当に注意が必要です!
最後に革シートはどうでしょうか!?
革シートも人気オプションですね!
プラス査定額も10〜20万円くらいになることもあります!
しかし取り付けるときにかかる費用が20〜30万円くらいかかる場合がほとんどなのでプラス査定で元を取れることはほぼないです!
でも革シートは取り付けることをおすすめしたいです!
革シートにするとシートヒーターやベンチレーションシートなどの機能がついてくるので快適性は格段に上がりますしつ次の項目で書こうと思っているマイナス査定要因のシート汚れも防ぐことができるのでオプションで選んでもあまり損は無いと考えています!
ただし他のオプション同様に最初に払う金額を取り戻せないという意味では付けなければならないオプションということではないです!
ここまでプラス査定について考えてみました!
一般的な考え方とは少し違っていたのではないでしょうか!?
たしかにオプション品をつけておくと基本価格にプラス50万円以上の上乗せがあったりなんてこともあるんですよね!
売るときはプラス査定が多くついてラッキーなんて思っているんですが車両購入時にそれらのオプションに100万円以上払っていたなんてこともあったり…。
取得税も加算されてますし。
そういう意味で私はオプションによるプラス査定に関してはプラス査定で基本価格に上乗せされるけど初期投資があったことを忘れないでほしいと思っています!
新車購入時の初期投資分は戻ってくることはないという考えを持っておかなければなりません!
でもオプション品は車両を快適にするものだからたとえ元を取らなくても付けていて満足するものなら絶対に付けた方がいいとも思っています!
それは損ではなく必要な費用ということになります!
私が考える1番やってはならないオプションの付け方はリセールのためと言って使いもしないオプションをつける行為です。
リセールのためにつけても元は取れないからあまり意味が無いということです!
マイナス査定
車両価値、プラス査定と書いてきたのでマイナス査定についても考えてみましょう!
マイナス査定は文字通り、基本価格からマイナスされる要因のことです!
マイナス査定の最も大きな要素は走行距離です。
走行距離が増えれば増えるだけ減額されます。まあ当たり前ですね。
しかしマイナス査定を気にして走行距離が増えないようにクルマを使わないっていったらクルマを買わなきゃいいじゃんってことになるので走行距離によるマイナス査定は自分が使った分を引かれているだけと考えて受け入れるしかないです!
マイナス査定で自分が注意しなければいけないことは事故と外装と内装の手入れです!
もらい事故はしょうがないですが単独の自損事故は起こさないように注意しましょう!
修復歴や事故歴は大きなマイナス査定要因です!
なにより自分が痛い思いをするかもしれないですしね!
外装と内装の状態もマイナス査定要因になるので気にしてほしいところです!
外装色は白黒が良いと書きましたが屋外保管だと黒は塗装劣化によりマイナスになることがあります!
屋外保管で手入れをこまめにしないなら黒は選ばない方がいいかもしれません!
私も黒が1番好きですが洗車をあまりせず塗装が劣化していくので白を購入しています!
本来は若干ですが外装色は黒の方が価値としては高いのです。
しかし黒は雨染み等が目立ち見栄えの部分でどうしても白と同等の評価になってしまうんです!
室内保管で手入れもよくする方なら外装色は黒の一択ですね!
内装もベージュ系はデニムの色移りやジュースのこぼし跡なんかが目立つのでそういった汚れがあるとマイナス査定になります!
ベージュの布シートでコーヒーをこぼしたら終わりです。
そういった観点から革シートだと手入れ次第で汚れを目立たなくできるのでプラス査定だけでなくマイナス査定を考えたときにも革シートは有利だったりするわけです!
オプション品で取り付けておいて損は無いと書いた理由の1つがこれです!
革シートだったらジュースをこぼしてもサッと拭き取ればパッと見はわかりませんからね!
子供が小さくて靴で車内を歩くことがある我が家は革シートでなければ恐ろしくて、だから革シートにしてます!
他にも内装関係ではタバコによる着色と匂いによるマイナス査定なんかもあります
あまり知られていないところでは子供がたくさん貼ったシールによるマイナス査定もあったりします!
次の人が使う時にいい思いをしないなと思うことはすべてマイナス査定要因になると思っていただいて問題ないです!
まとめ
いろいろ書いていたら長文になってしまいました!
後から書き足しているのでわかりづらい文章で申し訳ないです!
わかりやすくまとめるとグレードは中間グレードで外装色は白黒、オプションは本当に必要なものだけでということです!
そしてもっとも大事なことは大切に扱い、手入れをして綺麗にしてあげることです!
これだけでクルマは最後に高価買取という恩返しをしてくれます!
リセールについて書いてみましたがリセールを考えてクルマを購入するのは大切ですがやっぱりクルマは自分が好きなように買ってもらいたいです!
自分が好きなように買った方が大切にするので結果的にリセールが良くなることが多いような気がします!
今回はリセールだけの観点から考えたのでほかの要素はほとんど考慮していません!
オプションのところでは他の要素も考慮しましたが。
リセールが良くても購入費用が高かったり維持費が高かったりなんてこともあるのでクルマを購入するときにはいろいろな観点から見ていかなければならないと思います!
リセールのことをネットで検索するとオプション品のことや海外需要を意識した装備の選択などいろいろなことが書いてありますが沢山のクルマを見てきた私からすると間違いではないが正解でもないなと思うことが多いです!
偉そうなことを書いてみましたが未来のクルマの価値なんて本当は誰にもわかりません!あくまでも推測でしかないのです!
だからクルマを買うときはネットにある情報に惑わされず自分の好きなように買ってください!
それが正しい買い方です!!
惑わすような記事をネットに書いといてなんですが。笑
今日はこのへんで失礼したいと思います!
最後までお付き合いいただきありがとうございます!
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