今回は先日の霞ヶ浦水系での釣行時にバスをキャッチすることができたボラパターン(ビッグベイトパターン)について詳しく説明したいと思います!
今回は特にブッシュまわりでの釣り方を説明したいと思います!
・ボラパターン(ビッグベイトパターン)
まずはボラパターンとはなに?って話です。
ここ数年、人気のある釣りなので霞ヶ浦で釣りをされる方ならご存知だとは思いますが念のため説明しておきます。
季節が冬になっていく過程で霞ヶ浦水系の水温が下がります。当たり前ですね。その時、病気や餌を食べられていないなどの理由で生命力の弱い魚は水温低下に耐えられずどんどん弱っていきます。そういった魚(主にボラ)が水流や風に逆らうことができずシャローに流れ着きます。そこでシャローのストラクチャーに隠れて捕食タイミングを狙っているバスがいて弱った魚をよく捕食しているのです。
よって弱った魚をビッグベイトで演出してシャローで弱った魚を待っているバスを釣ってやろうってのがボラパターンです!
パターンというくらいなので再現性があります。毎年、冬がきて弱る魚はいるのでそれを狙うバスがいるというのは自然なサイクルなので再現性があるわけですね!
ボラパターンとは言われていますがなにもボラでなければいけないわけではないんです。弱った魚であればボラでもフナでもギルでもバスでも捕食対象になるということです!
いろいろな魚がいる中で特に冷水に弱いボラは急激な水温低下に耐えられず白点病という病気になりカビが生えたような見た目でカビボラという弱ったボラが多くなるのでボラパターンと言われているわけです!
シーバスでもカビボラを演出した釣りはよく釣れるみたいですね!
・季節と気象条件
ではボラパターンが効く季節はいつかということですが11月中旬〜3月くらいまでと言われています。
この季節になる理由としては魚が弱る水温まで下がる必要があるからです。水温が下がらなければ魚は弱りませんから。では弱った魚が多くなればいいなら夏場の酸欠とかでもいいじゃんと思うかもしれませんが酸欠はバスも動けなくなるのでダメです。バスの捕食意欲があり弱った魚がいるということが大切なのです。
そういった理由からボラパターンシーズン中とはいえ1月から2月中旬くらいまではボラパターンは難しくなります。厳冬期にシャローに残って元気にエサを追えるバスが少なくなるからです。
ボラパターンが成立するには水温低下で弱った魚がいてシャローにバスがいるというのが絶対条件なのです!
なのでベストシーズンは11月中旬から12月中旬です!まさにこれからのシーズンなわけです!
さらに詳しく気象条件についても説明していきましょう。上記の通りの季節ならいつでも成立する可能性のある釣りですが特にハマる日が存在します。
ではそんなハマる日とはどんな日なのかというと11月〜12月中旬くらいまでの期間で急激に気温が下がった日から数日間です。
ボラパターンの説明のときに書いたように急激な気温低下による水温の急速低下がキーになります。魚は変温動物なので急な水温変化に弱く弱体化します。
じゃあバスも弱体化するじゃんって話なんですが弱体化までとは言わなくてももちろんバスも動きが鈍くなります。しかしこれがもう一つのキーでもあるのです。
秋のバスは水温が適温になることで積極的に動き回り至る所で『追う』という捕食行動をしています。この時期のメインの行動パターンはボラパターンに必要な条件であるシャローで『待つ』という捕食行動ではないんです。
ですが急激な水温低下が起こるとバスも動きが鈍くなり積極的にエサを追えなくなります。追えなくなるけど水温が下がる状況でエサを食べて冬に向けて体力をつけなければならないとなりシャローで大型のエサを待つ捕食行動に変わるのです。
11月〜12月の急激な水温低下はエサとなる魚の弱体化とバスのシャローで『待つ』捕食行動への移行。この両方の条件を満たす絶好な日になるのです。
では具体的な気象条件はというと寒波などの急激な気温低下、雨や曇り、強めの風。これらの条件が重なる日はボラパターンがハマる日です!
真冬は水温が下がりきっていて急激な水温変化は起こりにくいのでこの条件でもハマらないので注意が必要です!
釣り方の本題に入る前の説明でひとりで盛り上がっちゃいました!この基本の考え方を理解していないと釣り方とポイント選びで失敗してしまうのでつい熱くなってしまいました!
そろそろ本題に入りたいと思います!
・ボラパターンの釣り方
さぁ本題です!
画像を使いながらどこにルアーを落としているのかどうルアーを動かしているのかどこでバイトが多いのかなどを説明したいと思います!
下の画像は実際に先日の釣行でバスを釣ったブッシュです。
拡大してどこを狙うのかを説明していきたいと思います!
この写真のアシなら私が考える釣れる可能性がありそうだなと思う箇所はこの5箇所です。実際この5箇所のうちのひとつでバスを釣っています。ちなみにこの数字の順番で投げてます。
①ポケット…このブッシュの最有力ポイント。凹みでポケットができていてさらにオーバーハング気味に植物がありシェードも形成されています。このブッシュの最も奥にルアーを投げることができます。
②ブッシュの最内側…水深10㎝ちょいくらいの最内側ですがここも大事なポイントです。これくらいのところでも余裕で喰ってきます!
③少しだけポケット…画像ではわかりにくいですがここも少しポケットなっているんです。凹んでいるポケットは全て重要ポイントです!
④外側の薄い植物…外側でパラパラと生えている植物です。やる気があるバスならこの辺でもスタンバイしている可能性があります。
⑤先端…このブッシュの先端。水流によって流されてくる弱った魚はここを通りやすいです。よってバスが待ち構えている可能性があります。しかしバスにとっても鳥類等から見えやすいリスクが高い場所です。
今回、実際にバスが釣れたのは③です。1番奥まで投げることができる①ではなく③で釣れました!ポケットの奥で釣れることが多いですがやる気があるバスが多いこういったエリアでは少し手前くらいで釣れることも多々あります!
次の画像です。バイトがあったブッシュです。
ここならこの順番で攻めます。
ちなみにここでは大本命の①でバイトがありました。ローライトの1日でしたがこの時は日が出ていてよりストラクチャーにタイトについていたんだと思います。
このようにバイトがあるポイントはその日その時でまったく異なります。雨が降って風がある時なんかは両画像とも⑤の先端部分のバイトが増えたりします。雨や風で水面が荒れるとバスにとってのリスクが下がるので積極的にエサを待つためにポジションを変えるんだと思います。
このようにバスは常にポジションを変えて捕食タイミングを狙っているので手前から先端までしっかりと狙いましょう!
続いてはルアーのアプローチ方法です!
ルアーごとに特徴があり一概にコレっていうアクションはないですが私が好きな攻め方を説明します。
着水は丁寧に!!!!
コレは大前提です!
バシャっと大きな音でアピールする方法もありますが霞ヶ浦水系では大きな着水音はほぼほぼ裏目に出ます。セオリー通り静かに着水させるほうが圧倒的に釣果に繋がります。常に着水には気をつかいましょう!
着水ステイは不要!
いろいろ考え方はあると思いますが私は着水したらほぼステイなしですぐにアクションを入れます!そのほうがバイトが多いと感じています!
ファーストアクションから正確に!
ファーストアクションでのバイトが1番多いので一発目の首振りは正確に決めたいです!複雑なストラクチャーに投げることが多いので綺麗にいいポイントにキャストが決まった時のファーストアクションは非常に大切です。ここで首を振れずに棒引きになると最悪。一気にアシ際から離れるしバイトの多いファーストアクションを台無しにするしってことで良いことがひとつもありません!このファーストアクションに不安があるならロッド操作が必要な首振り系ビッグベイトではなくリーリングで勝手に動いてくれるS字系ビッグベイトをおすすめします!
バイトは3アクション目までに集中!!
雨や強風などで荒れている時はこの限りではないですがほとんどの日でバイトは3アクション目までに集中します。アシ際から離れるとバイトが減るので3アクションくらいまでがギリギリのところなのかもしれません。着水即バイトもけっこうあります!だからといって3アクションでやめることはないですがダラダラ毎回、足元までアクションはさせてきません。ある程度アシ際から離れたら素早く回収します!そのためリールはハイギアを使用してます。
キャストから回収までの流れはこんな感じです。
では実際どのようなアクションで狙っているのか紹介します。百聞は一見にしかずということで先日の釣行で2バイトを得られたスウィートキラー(チューンあり)のアクション動画をどうぞ!
軽い首振りからS字っぽい動き、Uターンしそうなテーブルターンと様々な動きがありました。これらの動きを植物を避けられるように組み合わせて使い分けています。植物を避ける必要がない時はメインは軽い首振りで使用。アピール力を強くしたい、その場からあまり動かしたくない時はUターン気味のテーブルターン。その場から離れてしまうけどとにかく弱々しく演出したいときはS字というふうに使い分けています。
※スウィートキラーはデプス会員限定商品です。購入されたい方は2月頃のデプス会員入会期間で入会してください。
スウィートキラーのチューニングバージョンはアクションの使い分けがやりやすく気に入っています!チューニング方法はこちらからどうぞ。
動画で紹介したスウィートキラー以外にもマエコン、ブラストボーン、サイレントキラー、スライドスイマー、ジョイクロなど様々なビッグベイトを利用しています。
それぞれ動きに特徴がありますが狙い方は上記の通りでそんなに違いはありません。スライドスイマーとジョイクロはS字系なのであまりブッシュまわりでは私は使用しません。護岸などの縦ストでのビッグベイト利用時によく使用します。それはまた別の機会で説明したいと思います!
・ポイント選び
最後はポイント選びについてです。
今回メインで紹介しているブッシュまわりでボラパターンを狙うのであればポイント選びの基本は2つ。
シャローとウィンディーサイド
水深70センチくらいまでが1番狙いやすく面白いと思います!
シャローとウィンディーサイドを意識してポイントを探す理由は最初に説明したとおり弱った魚が流されやすくバスが待ちやすい環境だからです。もちろんほかの護岸やテトラなどその他のエリアでもハマる時はハマります!ですがボラパターンで釣ったことがないよって方はまずはシャローのブッシュから試してみて欲しいです!
ではポイント探しのヒントとしていくつか有力な情報をお教えします!
斜め護岸(チョコレート護岸)が多い常陸利根川。
シャローやタマネギが絡む鰐川。
シャローが点在する与田浦
北浦、霞ヶ浦本湖、外浪逆浦、利根川、横利根川至る所に当てはまるポイントは存在します!
他にもいろいろいいポイントがあるエリアがありますが自分でポイントを探すのもバス釣りの魅力のひとつなので詳細はお教えしません!
いろいろと霞ヶ浦水系をまわって自分に合うポイントを見つけてみてください!
・まとめ
今回はボラパターンについて詳しく説明してました!
ビッグベイトを使ったバイト丸見えの釣りなので一度この釣りでバスを釣るとやめられなくなる中毒性のある釣りです。先日の釣行時も7時にこの釣りでバスを釣ったら一日中ボラパターンになってしまいました。
そんな魅力たっぷりの釣りなのでこれからのボラパターンシーズンしっかりと準備して霞ヶ浦水系におでかけください!
では最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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