今回は先日の釣行でバスを釣ることができたビッグベイトによるボラパターンについて考えてみたいと思います!
ボラパターンと言われてもピンとこないかもしれませんね。
霞ヶ浦水系におけるボラパターンはシラウオパターンやワカサギパターンなどに比べるとまだまだ知名度の低い釣りかもしれません。
しかし2020年の記録的な暖冬により冬にビッグベイトで釣るという動画や雑誌、ブログ記事等が多く出回ったので一気に知名度が上がったのではないでしょうか!?
そこであらためてボラパターンを見直してみようということでこの記事を書くことにしました!
・ボラパターン
そもそもボラパターンとはなんぞやということですが、ボラパターンはその名の通りボラに似せたルアーを使いバスを釣るパターンです!
ボラに似せたルアー=ビッグベイトという構図になりやすいのでボラパターンはビッグベイトパターンと呼ばれることもあります。
・再現性について
パターンと呼ばれるくらいなのでワカサギパターンやシラウオパターン同様に毎年、再現できるパターンです。
ではなぜ再現性があるのかを説明します。
ボラは本来、河口付近や汽水域で生息し、淡水域であっても比較的海から近い場所に生息していて冬場の低水温期には海に戻ることが多いです。
しかしながら霞ヶ浦に生息しているボラは海まで戻らず(戻れないも含む)に霞ヶ浦で越冬する個体も多くいます。
そういった個体のうち一部が淡水域の低水温に耐えられずに弱りシャロー付近でフラフラと泳いでいることが多いのです。
そこで11月下旬〜4月下旬くらいまで弱ったボラをシャローにいるバスが捕食することから成立するパターンなわけです。
これらが揃った時に成立するわけですね!
・時期
上記の通り弱ったボラを多く確認できる時期は11月下旬〜4月下旬くらいまで。ボラパターンと呼ばれる時期はこの期間を指すことが多いです!
しかしパターンといわれてはいますが実際は1月初旬から2月下旬くらいまでの厳冬期の間はバスがシャローにほぼ残っていないことからそう簡単には条件が成立しないパターンでもあります。
そのため例年11月、12月、3月、4月が釣れる時期になることが多いです。
2020年の暖冬は冬の間、シャローに残り続けたバスが多くいたのであたり年だったというわけですね!
それによりサイレントキラー145のチューンだったりが流行しているのです!
・ボラパターンの釣り方
釣り方もなにもビッグベイトをシャローに投げるただそれだけです。
これでは何にも説明になっていないので私なりのボラパターンの狙い方を説明したいと思います!
まずは大前提でビッグベイトはアピール力は高いが決して強い釣りではないということを理解しておく必要があると思っています。
ビッグベイトは見た目から強烈な個性があるルアーであるためポイントをすぐにスレさせてしまうのではと考えがちです。しかしどちらかというとフィネスよりのナチュラルで弱い釣りです。
とくにジョイクロやスライドスイマーなどをはじめとしたS字系は弱い釣りに分類されると私は思っています!
これらのことからなにが言いたいのかと言うと、ひと通りワームや他のハードルアーを通した後からビッグベイトを入れると、ビッグベイトを見ても捕食スイッチが入らないことが多いということです。
だからこそポイントに入ったら1番最初にビッグベイトを投げる必要があります!最初にビッグベイトを投入するのはすこし勇気がいりますがビッグベイトで釣れなくてもそのあとワーム等で釣れることが多いのでビッグベイトが最初で問題ありません!
ビッグベイトの投入タイミングを説明したところで次は動かし方を説明します。
あ、その前にキャストですが着水にはかなり気を使ってください!その大きさゆえに着水に失敗すると着水音で一気に警戒心が高まります!
ではあらためて動かし方についてです!
S字系のビッグベイトの場合はリールでアクションをつけるデジ巻きが基本です。
左右にS字で綺麗に泳ぐようにリールを半回転させ巻くのをやめてステイこれを繰り返します。強く巻くと大きくS字を描くので護岸やストラクチャーに寄せたい時はその方向の時だけ強く巻くことで意図的に泳ぐラインを変えられます。
スライド幅はあまり大きくとらずに左右20センチ以内くらいで充分です!
続いてはウォブリングアクションが得意なビッグベイトの場合はリールでなくロッドでアクションさせます。
狙いたいストラクチャーのそばでロッドをチョンチョンとあおりその場でイレギュラーな動きを出しステイさせることでバイトを多く得られます!
ウォブリングアクションのただ巻きも有効ですが霞ヶ浦水系ではイレギュラーアクション&ポーズの方が釣れる気がします。
釣り方を簡単にまとめるとポイントに着いたら、1番最初に投げて静かに着水させゆっくりアクションするこれだけです!
・ボラパターンのポイント
ボラパターンで狙いたいポイントを紹介します!
私がボラパターンで狙うポイントはおもに3つです!
・水門まわり
こんな感じの水門や水門のそばにある防波ブロックもいいですね!
ちなみに先日は上の写真の防波ブロックで釣りました!
あとは水門の中もよく釣れます!ナマズが…。
・タマネギエリア
次はタマネギエリアです!
このタマネギもビッグベイトを使う上では絶対に外せないポイントですね!
霞ヶ浦水系の至る所に存在するタマネギは正式名称をフィルターユニットと言います!フィルターっていうくらいだから水の浄化装置系なんですかね?
タマネギエリアでビッグベイトを投げているとタマネギの隙間からドンっとすっ飛んでバイトしてきます!
しかし根掛かり多発地帯であり尚且つ回収困難なため注意が必要です。必要以上に沈めないことが大切です。
・アシまわり
あとはアシまわりですね!
アシが生えているシャローのエリアもかなり有効です!
アシが生えている箇所がほぼ陸地なのでその先がすぐにブレイクになります。アシの数メートル先にビッグベイトを投げアシに向かって巻いてくることでアシの根元のブレイクに追い込んだと思いアシ際でバイトしてくることが多いです!
アシ際は風がすこしあたっている時にS字系のビッグベイトを使い、弱ったボラが風でシャローに流されてきている感じを演出します!
それ以外にもドッグの壁やシャローのかけ上がり、停泊している船や沈船まわりなどなど狙える場所はさまざまです。
どのポイントにも共通して言えることはシェードが絡んでいるほうが釣れるということです!
ポイントを選ぶ時は上記のような場所でシェードがある方向をメインで回ってみてください!
・大切なこと
釣り方とポイント選びを説明したのでこの2点を踏まえてビッグベイトを丸一日投げ倒していただければなんらかの結果は得られると思います!
しかし釣り方やポイント選びよりもこの釣りには大切なことがあるのです!!
それを覚えておかないと痛い目に合います!!
それはビッグベイトをロストしないことです!!!
あたり前だろって思うかもしれませんがこれは本当に大事です!
私は釣れそうなところでもロストの危険度が高そうだなと思ったら投げません!
ビッグベイトはサブサーフェースを攻めているので常に目視できていることが多い釣りですが、ロープや捨て網、杭や流木などで意外によく根掛かりします!
だから私は根掛かりしても根掛かり回収機が届くところでしか使いません!
そんな弱気じゃダメだと思うかもしれませんが一つ3000円から高いものだと数万円もする物を無くしたらビッグベイトを投げ倒すモチベーションなんて維持できません。場合によっちゃぁ数年ネガティブなイメージを引きずりますわ!
私も4年前にチューニングしたお気に入りのジョイクロ178をロストしました。その心のキズがやっと癒えてきたところです!笑
10メートルくらい先のロープに引っかかって動けなくなっていたジョイクロを私は忘れない。
というわけでビッグベイトでバスを釣るならビッグベイトをロストしないことを1番に考え、ビッグベイトパターンをお楽しみください!
こないだの釣行時もスライドスイマーを土嚢に根掛かりさせて30分近く格闘して回収しました!
トリプルフックが折れてなんとか回収できました。
先日の夕方に外浪逆浦でずっと回収機を使っていたのは私です!笑
釣りしている方も多かったので目撃した人がいるかもしれませんね!
本当に回収機は必需品です!
2種類くらいの回収機を持っていると安心ですね!
・おすすめのビッグベイト
おすすめのビッグベイトを紹介します!
・ガンクラフト『ジョインテッドクロー』
言わずと知れた元祖S字系ビッグベイト!
今でもS字の動きはNo.1だと私は思っています!
いろいろサイズがありますがビッグベイトパターンに使うのは148と178がおすすめです!
フローティングモデルを購入してスローシンキングにチューニングして使うのがいいですね!
・デプス『サイレントキラー』『スライドスイマー』
いま流行りのビッグベイトです!
ロッドワークでイレギュラーアクションがやりやすいサイレントキラーとS字系のスライドスイマーです!
どちらもチューニングが容易で自分好みに改造できることから愛着がもてるルアーです!
・DRT『タイニークラッシュ』
2020年のビッグベイトブームの火付け役と言っても過言ではないかもしれない人気ルアーです!
タイニークラッシュで釣る動画が2019年の冬から多くアップされたのがブームのきっかけだと思われます!
人気ルアーのため定価での入手は困難です。
・Blue Blue『ボラコン』
その名の通りボラをイミテートしたビッグベイトです!ワーム素材とリアルな作りが魅力的でなおかつ安いという素晴らしいルアーです!
ボラカラーはほぼボラです!
値段が安いのはかなりのメリットになるのでおすすめです!
・まとめ
今回はいま流行りのボラパターンを紹介してみました!
流行っているから釣るわけではないので簡単ではないですがビッグベイトを投げていれば、先日の私みたいにサクッと釣れることもあります!
ビッグベイトで釣れたバスは1匹の喜びが違うのでぜひ試してみてほしいです!
ボラパターンとして冬から春にかけてのパターンですがビッグベイトは一年中使っていて問題ないルアーです!
ゴールデンウィークの攻略記事にも書いた記憶がありますがゴールデンウィーク中に友人にジョイクロで目の前で3本あげられたこともありましたし、真夏に釣ったこともありますしビッグベイトの釣りは季節を問いません!
ビッグベイトを購入しておいてタックルボックス入れておけばあまり釣れないときや、まわりの人と違うことをしたいなと思った時なんかに役に立つので何個か購入しておくのをおすすめします!
ちなみに使用するタックルはベビーからエクストラベビークラスのロッドと剛性の高いベイトリールに20lbクラスのナイロンラインがいいと思います!
私のタックルは
ロッド スティーズ『フライングフォートレス』
リール シマノ『16メタニウム』ノーマルギア
ライン ダイワ『BASS X 』20lb
こんなタックルです!
このタックルでビッグベイトや羽物を扱っています!
こんな感じのタックルとビッグベイトを用意して楽しんでみてください!
長文になりましたが最後までお付き合いいただきありがとうございます!
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シャローに弱ったボラがいる。
シャローにバスが残っている。