マダライモリ幼生飼育記録。上陸までの流れ。飼育環境、水換え、エサなどについて。

不定期更新イモリ便!

有尾類記事です。イモリなどが苦手な方は別記事へどうぞ!

オキナワシリケンイモリの記事を何個か書いて意外にもお問い合わせがあったり結構なアクセス数があるんですが我が家にはマダライモリもいるんです!

そこで今年、マダライモリを幼生から上陸させたので成長を記録しておこうと思います。

・幼生とは

まずは幼生についてから!

幼生=オタマジャクシです。イモリは最初からイモリの形をしているわけではないのです。カエルとほぼ同じ成長過程があります。

イモリのオタマジャクシ時代が幼生と呼ばれます。

アカハライモリなんかは卵→幼生(水中)→幼体(陸上)→成体(水中メイン)といった感じで水中に戻る種類やマダライモリなど卵→幼生(水中)→幼体(陸上)→成体(陸生で繁殖期のみ水中)といった感じで陸上メインになる種類も多いです。

正確には卵から胚という過程があるんですが省略で。

そのまま水中で成長するウーパールーパーなんかもいますね!正確にはウーパールーパーも変態(上陸)させることができますが見た目がサンショウウオになって寿命が短くなるので変態させることはあまりないみたいです。

まぁそのへんの話は僕もあまり詳しくなくつっこまれると困るのでこのへんでやめます。

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・幼生の上陸記録

6月18日

1.5~2センチほどの幼生を5匹購入して飼育スタート。この時点で孵化より20日~25日経過しています。

すでに両足がある子と前足がまだ無い子が混じっています。

だいたい2ヶ月くらいで上陸なのであと1ヶ月ちょいは水中生活です。

6月30日

毎日エサをたくさん与えて大きくなってきました。2.5センチくらい。3センチに近い子も2匹ほどいます。

この頃には全ての子の足が生え揃っていました。

7月3日

エサ食いのよかった2.7センチくらいの2番目に大きい子があまりエサを食べなくなる。その子の外鰓が小さくなってきているのを確認。さらに尾っぽをかじられているようなのでこれ以上の身体の欠損の防止と上陸に備えて別タッパーへ移動。

7月6日

個別飼育していた子が上陸。尾っぽをもう少し水中で回復させてあげたかったが早めの上陸。

孵化より1ヶ月半なので早めなのか?1番大きい子よりも先に上陸。上陸すると一回り小さくなった感じがするのは気のせいか?

7月10日

前足が欠損している子を2匹確認。かじり合いをしてしまっているようなので2匹ごとに分けて飼育。1番大きな子ともう1匹のエサ食いが悪くなる。

7月12日

1番大きな子が上陸。

7月14日

さらにもう1匹前足が欠損している子も上陸。

7月23日

その後は上陸しないで水中で育っていましたが残り2匹のエサ食いが悪くなってきて外鰓も小さくなる。

7月24日

前足が欠損した子が上陸。

7月27日

最後の子が上陸。最後の子は五体満足で上陸しました。

途中から写真を忘れがちになってしまい少なめです。

これで全ての幼生が変態しました!最初の子から最後の子まで3週間近い差がありましたね!同時期に卵から孵化した子達なのに個体差でこんなにも違います。

上陸時の大きさはまちまちですが1番大きくなった子で3.5センチくらい。小さい子で2.7センチくらいでした。上陸準備が進んでくると外鰓が小さくなってきますがそれと同時にエサ食いも悪くなります。そのあたりの変化で上陸タイミングを見計らっています。

水温を下げたりしてあげると3ヶ月以上上陸しない場合もあるようです。幼生期間を長くしてしっかりとエサをあげて体を大きくそして強くしてあげると上陸後の衰弱死を減らせるので意図的に幼生期間を長くする方も多いようです。目測で6センチくらいまで幼生のまま大きくする方もいるようですね!

私は水温を変えられるような道具を持っていなく、常温なので2ヶ月前後で全ての個体が上陸しました。

幼生の時はバクバク食べていた冷凍赤虫なのに上陸後はエサだということを忘れてしまったのかというくらいなかなか食べません。上陸後の弱い期間に餌付けに失敗すると死んでしまうので上陸後の体の強さは非常に重要な要素です!なので幼生時代を長くしてあげれるならそれにこしたことはないです。

・幼生のエサについて

孵化した直後はまだ食べませんが1週間くらいするとエサを食べるようになります。最初は幼生の大きさが小さいのでエサはブラインシュリンプやミジンコになります。

今回の幼生たちも私が購入するまではブラインシュリンプしか与えていなかったようです。1.5から2センチとサイズ的には冷凍赤虫でいけるでしょうってことで我が家ではいきなり冷凍赤虫で飼育しました。

初めてのエサで戸惑うかなと思っていましたが、そうでもなく顔の前でピンセットで掴んだ冷凍赤虫をフラフラさせてあげればすぐに食いついてきます。

冷凍赤虫のばら撒きでは食べません。ピンセットでフラフラさせて動きをつけてあげないといけません。5匹くらいなら1匹づつピンセットであげれますが多量にいたら無理ですね!

昔、アカハライモリを卵から育てたときは80匹くらいいたのでブラインシュリンプと活きイトメのエサばら撒きで育ててました。

話がそれましたがエサは冷凍赤虫のピンセット餌付けが1番いいです。水を汚さないし不要なエサを回収できるので。

冷凍赤虫の餌付けは1日1回行います。

1回の量は0.7センチくらいの冷凍赤虫を1本から5本。ですが食べたがるならどんどんあげます。だいたい5本も食べれば顔をプイっとやって嫌がりますね!そしたら終わり。

上陸間近の個体はこれが1本になったり食べなくなったりします。

ちなみに人工飼料に慣れてもらうため3センチくらいまで成長した幼生にはカメプロスもあげていました。こちらもよく食べます。結局、上陸後はなかなか食べないので効果があったかは不明。でも早い段階で人工飼料に移行はできているので無意味ではないのかも…。

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・幼生の飼育環境

飼育容器は22×30くらいの100均で販売されているタッパー。100均だけど300円のもの。最初は5匹一緒でしたが上陸が近くなるとかじり合いが発生したため2つ用意しました。このサイズなら5匹が限界ですね!

環境としては水草(国産マツモ)と鉢植えを割った隠れ家を入れてあげていました。国産水草でなく安いアナカリスでもいいかなと思ったのですが念のため農薬対策で高めの国産マツモにしました。

隠れ家と水草に関しては絶対に必要というわけではないですが複数飼育による幼生同士のかじり合い時の逃げ場や予想外のタイミングでの上陸および溺死防止に備えての陸場として用意してあげるのがマストだと思います。

水深は2センチから3センチくらい。水深を深くして水の量を増やせば汚れが薄くなり水換えの頻度を少なくできますが大量飼育でタッパーがヤマのようにある状況ではないのでしっかりと水質管理してあげられるので溺死防止も兼ねて浅めで飼育しました。

上陸間近の個体がいるタッパーの飼育環境は少し変えます

上陸準備として地続きの陸地が必要になります。地続きというのが重要です!浮島や隠れ家、水草だけでは不十分です。地続きで容易に上陸させてあげれるようにハードルを下げてあげないと簡単に溺れます

環境としてはソイルや水槽用の砂利で地続きで傾斜をつけてあげるのがベストですが私はタッパーの下に消しゴムを置いてタッパーごと斜めにして陸地と水場を分けています。そうすることで環境を変えずにすぐに地続きの陸地を作れるので簡単です!

今回も全員無事上陸しましたし、アカハライモリの幼生飼育の時もこの方法で80匹ほど上陸させたので問題ないと思います!

・水換え頻度

水換え頻度は水量の3分の2を毎日交換。幼生の死因の多くが水カビによるものなので水換えは多い方がいいです。しかし水合わせも必要なので常に同じ環境に3日以上置き水してその水を使うようにしていました。置き水せずに水道水にカルキ抜きでもいいと思いますが幼生は弱いのでおすすめはしません。温度変化も大きいですし。

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・まとめ

今回の幼生飼育記録はこんなところでしょうか。

ちなみに上陸直後からのテラリウムやアクアテラリウム飼育はできません。今、コケを使ったテラリウムやアクアテラリウムが人気なのでそういった環境で飼育したい方も多いと思いますがピンセット餌付けが完璧になり、体も強くなってからでないとすぐに死にます

最低でもピンセット餌付けが安定してから半年は隠れ家と水場だけのシンプルな環境での飼育ですね!

そのへんの幼体飼育記事もそのうち記事にしたいと思います!

話がそれましたが大事に育てた幼生が上陸するのはすごく嬉しいです。もし有尾類を卵や幼生から飼う機会があればぜひチャレンジしてみてください!幼生のときから飼っていると懐き方が違いますよ!

最初に上陸した子はそろそろ上陸後、3ヶ月になります。

最初に上陸した子がもうどの子かわかりませんがみんな大きくなったので次回はイモリ達の身体測定を記事にしたいと思います。

イモリ記事は不定期更新ですが意外と人気なのでまたお付き合いください!

では最後までありがとうございました!!

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