今回はすごく久しぶりのイモリ記事ですね!
両生類や爬虫類が苦手な人はここでリターンしてください!
ではスタートです!
・幼生とは?

幼生とはオタマジャクシですね!アメイロイボイモリは陸生傾向の強いイモリですが最初から陸で生活しているわけではありません。
卵を水中に産んで水中で孵化して陸に上がるまでの期間を幼生といいます!
今回は卵から孵ってオタマジャクシに手足が生えて上陸して幼体になるまでの成長記録と飼育方法を詳しく書きたいと思います!
幼生の期間に死んでしまった、上陸に失敗してしまったということがないようにしっかりと知識をつけてから幼生を飼育していきましょう!
・成長記録
では成長記録とともに飼育環境や餌、水換え方法等を説明していきたいと思います!
5月28日 飼育開始
今回は卵からでなく孵化して2週間ほどの幼生をマダライモリの幼生と交換していただきました。1センチほどで前足があるかないかくらいの幼生から飼育開始です!

6月8日 前足がほぼ生える

後ろ足も少し生えてますね!
このあたりの大きさまではブラインシュリンプを与えていました。ブラインシュリンプは殻と死骸で水を汚すので幼生が小さいうちだけのエサにしてます。
6月23日 両足がしっかりと生えそろう

2センチあるかなってくらいの大きさです。
後ろ足が少し生えた頃から冷凍アカムシをあげていてこの頃には長めの冷凍アカムシを7、8本食べてました。
小さい時は3本くらいでいらないと顔をプイッてやってましたが少しつづ食べる量が増えていきました!
ピンセットで1匹づつエサをあげてます。この頃の餌やりの動画を貼っておきます。参考にどうぞ。
冷凍アカムシを食べるようになり成長速度が早くなりました。
このあたりでプクプク病になる子がちらほらあらわれました。病と書いてますが冷凍アカムシと一緒に空気を吸い込んでしまいお腹に空気が入りひっくり返って水面に浮いてしまう現象です。アカムシを勢いよく食べ始めると起こりやすい現象です。空気が浮き輪になって沈みたくても浮いちゃうんで苦しそうに見えます。
プクプク病になってしまった時の対策としてはまずはプラカップなどの小型の飼育スペースに移動させます。その中に多めの水草や水苔を投入。これで足場が確保でき浮いてしまってもひっくり返らずに浮くことができます。さらに水草などの下に潜ることで浮くのを防ぐこともできます。あとは数日、空気が排泄と共に抜けるのを待つしかありません!
7月1日 2.5センチほどに成長

8月9日 3センチ前後まで成長

この頃からレプトミンも食べるようになり栄養バランスがよくなりました!
少し色も濃くなってきてますね!
9月5日 色がアメイロイボイモリっぽくなる

色がすっかり成体に近い色合いになってきました。
このあたりから外鰓がしっかりあっても突然上陸する子が現れるので水苔の量を増やし、水量も減らし溺れないようにします。また植木鉢を割ったものを沈めてすこし陸地も用意してます。
余談ですがこのタイミングで1匹上陸してます。そういったイレギュラーがあるのでこのあたりからは要注意です。
9月16日 外鰓が小さくなる

外鰓が小さくなりエサへの反応が明らかに悪くなりあまりエサを食べなくなります。ここまできたらいよいよ本格的に上陸間近です!
このあたりでの準備としては地続きの陸地が必要になります。ソイルや砂利などで陸地を作ってあげるのもいいですが手入れが大変になるので私はケースの下に消しゴムかなんかを挟んでケースごと斜めにして陸地を作ってしまいます。

こんな感じです!
これで上陸準備は大丈夫!
9月19日 上陸

上陸してもすぐには別ケースには移しません。まだ水に戻る子もいるので1日様子をみて完全に陸地を好んでいると判断できたら別ケースに移動!
上陸まで書きましたがイレギュラーで早く上陸した子もいましたしまだ色が薄い子もいます。
6匹中4匹がこのタイミングで上陸しているので平均的にはこれくらいの期間で上陸すると思われます!
・水換えについて
水換えは毎日、3/4以上交換。バケツに水をためておきその水と交換していました。スポイトで吸って捨てて同じ量を補充する方法で行っていました。
色が変わってきたあたりからは脱皮も多いので10日に1回くらいの頻度で全換えそのまま網ですくって別の水をためておいたケースに移動させてました。水温は同じ環境に置き同じにしています。
・水温について
水温は正確には測っていませんが夏場はあきらかにぬるま湯になってしまうのでそこまでいくと流石に弱り、死んでしまいます。
6月の後半からは18℃に設定したワインセラーの中で飼育していました。水を触ると冷たいと感じる温度ですね!それもあって上陸まで時間がかかっていると思います。エアコンを24時間つけておける環境があればワインセラーほどの低温管理は不要です。
・飼育ケースについて
飼育容器、ケースは100均で売っている300円のシューズケースを利用しています。
色が変化してくるまでは蓋はしてませんでしたが色が変化して上陸の可能性が高くなってきたら蓋は必ず必要です。
蓋をつけるときは蓋に無数の穴を開けて空気穴を開けてます。
・まとめ
上陸までの経過観察とともに飼育方法や準備について記事にしてきました!
ちなみに上陸後はキッチンペーパー管理で湿らしたキッチンペーパーで飼育して汚れを目視できるようにして清潔に保ち、皮膚病の予防をしてます。

卵から上陸までで大変なのは卵の時の水カビ対策、極小幼生期間のブラインシュリンプによるエサやりまでです。そこからは冷凍アカムシ、レプトミンをよく食べてくれるので簡単に上陸させることはできると思います!
やっかいなのは上陸後のエサやりです。
水中であんなにレプトミンを食べてくれたのに上陸したらフル無視です!
上陸後の人工飼料への移行が最大難度です!そこはまた別の機会で書きましょう!
上陸後の拒食に備えて小さな活き餌も用意しておきましょう!
では最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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